栄養

猫のご飯の量は1日何グラム?体重別早見表と適量の計算方法

公開日: 2026年9月4日著者: つくしの飼い主

猫のご飯は1日何グラムが目安?3kg・4kg・5kg・6kgの成猫について、必要カロリーと給餌量の参考値を体重別に紹介。フードのカロリーから愛猫に合ったご飯量を計算する方法も解説します。

猫に毎日ご飯をあげていると、「この量で本当に合っているのかな?」「4kgの猫なら1日何グラムくらい?」と迷うことがあります。

健康で適正な体型の成猫であれば、体重から1日の必要カロリーのおおよその目安を確認できます。

ただし、同じ4kgの猫でも、年齢や避妊・去勢の有無、活動量、体型などによって必要なカロリーは変わります。また、実際に何グラム与えるかは、キャットフードのカロリーによっても変わります。

この記事では、まず体重別の目安を確認し、そのうえで愛猫と普段与えているフードに合わせて1日のご飯量を考える方法を紹介します。

猫のご飯は1日何グラム?体重別の目安

まずは、健康で適正体型の成猫について、1日に必要なカロリーとご飯量の目安を見てみましょう。

以下の必要カロリーは、WSAVA(世界小動物獣医師会)が公開している、健康で理想的なボディコンディションの成猫向け参考値をもとにしています。

グラム数については、計算例として「400kcal / 100g」のドライフードを与える場合に換算しています。

体重1日の必要カロリーの目安400kcal / 100gのフードなら
3kg約200〜210kcal約50〜53g
4kg約225〜250kcal約56〜63g
5kg約250〜290kcal約63〜73g
6kg約265〜330kcal約66〜83g

たとえば体重4kgの猫で、400kcal / 100gのフードを与える場合は、1日約56〜63gがひとつの参考になります。

ただし、「4kgなら必ず60g前後」という意味ではありません。

この表は、その猫が健康で適正体型であることを前提とした一般的な目安です。現在の体重が、その猫にとって適正な体重とは限りません。体重だけでなく、後ほど紹介するBCS(ボディコンディションスコア)などもあわせて確認しましょう。

また、グラム数は400kcal / 100gのフードを仮定した計算例です。たとえば同じ必要カロリーでも、350kcal / 100gのフードなら必要なグラム数は多くなり、450kcal / 100gなら少なくなります。

この早見表は「必ずこの量」という正解ではなく、食事量を考えるための目安・出発点として利用してください。

太り気味・痩せ気味の猫、子猫、シニア猫、妊娠・授乳中の猫、持病がある猫、療法食を使用している猫などは、この表だけでご飯量を決めないようにしてください。急な食欲変化や急な体重変化がある場合も、ご飯量を自己判断で調整せず動物病院へ相談してください。

年齢や避妊・去勢、活動量で必要カロリーが変わる

猫の必要カロリーは、たとえば次のような条件によって変わります。

  • 子猫か成猫か
  • 避妊・去勢をしているか
  • 活動量が多いか少ないか
  • 現在の体型が適正か
  • 減量や増量が必要な状態ではないか

そのため、必要カロリーを考えるときは「体重○kgなら○kcal」という数字だけでなく、猫の状態もあわせて見る必要があります。

必要エネルギー量の推定方法にも複数の考え方があります。

ねこツールズの「猫のカロリー計算」では、RER(安静時エネルギー要求量)を、

RER = 70 × 体重(kg)^0.75

として計算し、ライフステージや避妊・去勢の有無などに応じた係数を使って1日の必要カロリーの目安を算出しています。

BCS(ボディコンディションスコア)も確認する

体重とあわせて確認したいのが、猫の「体型」です。

同じ4kgでも、小柄な猫にとっての4kgと、骨格の大きな猫にとっての4kgでは意味が違います。

猫の体型を確認する方法のひとつに、BCS(ボディコンディションスコア)があります。

この記事では、国際的な獣医栄養ガイドラインなどで使われる9段階BCSを目安として紹介します。

BCS体型の目安
1〜3痩せ気味
4〜5概ね適正
6〜7太り気味
8〜9肥満

BCSでは、体重だけでなく、肋骨の触れ方や上から見たときの腰のくびれ、腹部の脂肪なども体型を判断する材料にします。

特に太り気味・痩せ気味の猫では、現在の体重だけを使って「○kgだから○g」と決めるのは適切ではありません。

食事量を大きく変更したい場合や、愛猫の適正体重が分からない場合は、動物病院で相談してください。

猫の1日のご飯量を計算する3ステップ

愛猫に合わせてご飯量を考える場合は、次の順番で確認すると分かりやすくなります。

1. 1日に必要なカロリーを確認する

まず、愛猫が1日にどれくらいのエネルギーを必要としているか確認します。

体重だけでなく、年齢や避妊・去勢なども必要カロリーに影響します。

ねこツールズの「猫のカロリー計算」では、体重やライフステージなどを入力すると、1日の必要カロリーの目安を確認できます。

→ 猫のカロリー計算で必要カロリーを確認する

2. キャットフードのカロリーを確認する

次に、普段与えているキャットフードのパッケージを確認します。

「代謝エネルギー(ME)」などの名称で、

400kcal / 100g

のように記載されていることがあります。

ウェットフードでは、

1袋あたり50kcal

のように、パウチや缶1個あたりのカロリーが表示されていることもあります。

3. 必要カロリーからグラム数を計算する

「1日の必要カロリー」と「フードのkcal / 100g」が分かれば、ご飯量を計算できます。

計算式は次のとおりです。

1日の給餌量(g) = 1日の必要カロリー(kcal) ÷ フードのkcal / 100g × 100

たとえば、

  • 1日の必要カロリー:240kcal
  • フード:400kcal / 100g

なら、

240 ÷ 400 × 100 = 60g

となります。

この場合、計算上の1日のご飯量は約60gです。

実際に愛猫の必要カロリーと普段のフードから計算したい場合は、ねこツールズの「猫の給餌量計算」で自動計算できます。

→ 猫の給餌量計算で実際のグラム数を確認する

4kg・5kgの猫で実際に計算してみる

フードのカロリーによって、1日のグラム数がどの程度変わるのか見てみましょう。

4kgの猫の場合

先ほどのWSAVAの参考範囲内にある計算例として、1日に240kcal必要な4kgの猫を考えます。

食べているドライフードが400kcal / 100gなら、

240 ÷ 400 × 100 = 60g

です。

一方、350kcal / 100gのフードなら、

240 ÷ 350 × 100 ≒ 69g

になります。

同じ240kcalを摂る場合でも、フードが変わるだけで1日のグラム数は約9g変わります。

5kgの猫の場合

同じように、WSAVAの参考範囲内の計算例として、1日に280kcal必要な5kgの猫を考えます。

400kcal / 100gのフードなら、

280 ÷ 400 × 100 = 70g

です。

350kcal / 100gなら、

280 ÷ 350 × 100 = 80g

になります。

このように、「5kgだから○g」と考えるのではなく、必要カロリーとフードのカロリーを組み合わせて量を考えることが大切です。

キャットフードの袋に書いてある給与量と違うときは?

キャットフードのパッケージには、体重ごとの給与量が記載されています。

たとえば、

「体重4kgなら1日○g」

という形です。

こうした給与量は、フードを与え始める際の大切な目安になります。

ただし、パッケージに書かれた量が、すべての猫にそのまま当てはまるわけではありません。

猫によって、

  • 避妊・去勢の有無
  • 活動量
  • 体型
  • 年齢
  • おやつなど主食以外から摂るカロリー

などが異なるためです。

パッケージの給与量と計算結果が多少違っていても、どちらかが必ず間違っているとは限りません。

まずは目安となる量を出発点にして、体重や体型の変化を定期的に確認しましょう。

体重が意図せず増えたり減ったりする場合は、食事量だけで解決しようとせず、必要に応じて獣医師へ相談してください。

なお、おやつやトッピングにもカロリーがあります。

AAHAでは、主食となる総合栄養食以外から摂取するカロリーを、1日の総摂取カロリーの10%以下にすることをひとつの目安としています。

おやつの量やカロリーについては、主食とは別に考えず、1日の総摂取カロリーの中に含めて考えましょう。

愛猫に合ったご飯量を計算してみよう

1日のご飯量を考えるときは、次の順番で確認すると整理しやすくなります。

  1. 1日に必要なカロリーの目安を確認する
  2. フードのkcal / 100gを確認する
  3. 必要カロリーから1日のグラム数へ換算する
  4. 体重やBCSの変化を見ながら確認する

ねこツールズでは、それぞれの計算を無料で確認できます。

→ 猫のカロリー計算

体重やライフステージなどから、1日の必要カロリーの目安を確認できます。

→ 猫の給餌量計算

必要カロリーと普段与えているフードのカロリーから、1日に与えるグラム数を自動計算できます。この記事で紹介した計算方法を、愛猫と実際のフードに合わせて確認したい場合はこちらを利用してください。

カロリー・給餌量・水分量まで含めて食事管理全体を確認したい場合は、「猫の食事管理ガイド」もあわせてご覧ください。

参考情報

ご利用にあたって

この記事の内容は一般的な情報の整理であり、獣医学的な診断・治療・投薬判断を行うものではありません。 愛猫の体調や食事に不安がある場合は、自己判断せず獣医師へ相談してください。

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